< Lumin対物レンズ Q&A >

 

Q:結核菌のオーラミン染色に使用したいのですが、20Xと40Xの対物レンズはどちらが良いでしょうか。

A:蛍光染色での観察に慣れてくると20Xでスクリーニングを行い、40Xで確認される方が作業効率は高いと思いますが、蛍光染色の観察に慣れていない方が観察される場合や観察標本が少ない場合などは、40Xでの観察をおすすめします。

*チール・ネルゼン染色などによる、100Xでの観察に慣れた方が、蛍光染色の20Xを観察された場合、視覚的な菌体サイズの差異に戸惑われると思います。

 

Q:20X、40Xの対物レンズを購入したいのですが、それぞれにLEDイルミネータが必要でしょうか。

A:いいえ。LEDイルミネーターは、全ての対物レンズに共通ですから、40X対物レンズのキットと20X対物レンズ1個を購入して頂ければLEDイルミネーターは兼用してご使用いただけます。

 

Q:LuminTMの対物レンズは、焦点結像のズレが有り検出率が悪いと聞きましたが本当でしょうか。

A:はい、一時期Luminの機能を充分に発揮出来ない不具合品が流通していました。私共は、その不具合品を見つけ原因を究明しLWS社に改善を求め、その結果、以前同様の改善品の提供が再び可能となりました。

Q:今、LEDを用いた蛍光観察が出来る顕微鏡が多く市販されていますがその中でLuminTMは、どのような特徴が有りますか。

A:特徴は、今ご使用の光学顕微鏡に簡単に設置できるため、新たな顕微鏡を置くスペースがいらず、暗室に行かないで、見慣れた場所で、見慣れた顕微鏡でお手軽に観察ができます。また、使用頻度の高い、必要な倍率の対物レンズのみを低価格で購入できます。他の顕微鏡タイプのものと比較した場合、機構上の関係からやや輝度が低い傾向が有りますが蛍光体検出には影響有りません。

 

Q:LuminTMで観察した蛍光画像は、パソコンに撮り込めますか。

A:はい。通常の蛍光画像と同じく、市販の300万~900万画素数のカメラを用いて(8万~13万円位でソフト付)充分に満足できる画像が取り込めます。撮影法としては、2筒タイプでは、接眼レンズに設置して、3筒タイプでは顕微鏡本体上部に設置して撮影します。この時、光学顕微鏡のタイプによってはアダプターが必要となります。 当社リーフレット、HPの画像の大部分は、当社で販売している LW Scientific社製接眼鏡ビデオカメラMiniVID USB(定価:84,000円)で撮影いたしました。

 

Q:蛍光染色では、いろんな色素で染色しますがLuminTMは、どの蛍光染色でも観察できますか。

A:いいえ。LuminTMは、490nmで励起し510nmの発光を観察するため、オーラミンO、オーラミン・ローダミン、フアンギフローラ Y、アクリジンオレンジ、FITC、SYBR Greenなど一般的な微生物検査に用いられる大部分の蛍光染色は観察できます。

しかし、DAPI染色など紫外部波長で励起する蛍光染色やCy5など長波長域で励起する蛍光染色は検出できません。また、個々の蛍光染色については、カタログを参考に励起光の特性から対応してください。

 

Q:蛍光染色した標本を観察する場合、暗視野なため焦点が合わせ難く、陰性か、焦点があっていないのかの判断ができません。何か良い方法がありますか。

A:はい。幾つかの方法があります。①LuminTMをセットした状態で(LuminTMの対物レンズは光学、蛍光いずれも使用可能です。)、通常の光学顕微鏡の使用と同様に光学顕微鏡の光源をつけ標本の焦点を合わせます。焦点があった時点で光学顕微鏡の光源を切って、蛍光を観察します。②スライド標本の隅に黄緑色の蛍光ペンで短いラインを引き、蛍光のライン端を観察しながら焦点を合わせます。ライン端が明確に見れたらステージを動かし、標本を観察します。③リング付きスライドグラスをご使用の場合は、リングに蛍光色素が残存する事が多いのでリングの蛍光を目安にフォーカスを合わせることもできます。

いずれにしても、観察の度に陽性・陰性のコントロールを併用されることをお勧めします。 

 

Q:Luminの100X油浸対物レンズは、ノーカバグラス対応でしょうか。

A:はい、ノーカバグラス対応です。

 

Q: LuminTMのLED寿命はどの位ですか。

A:機器による差異は生じるものと思われますが、目安としては、50,000時間とされています。